エレクトロ35正面

YASHICA Electro35G お迎えしました!できる範囲でメンテしてみよっ♪

いつものリサイクルショップでじーっと見ては諦め、見ては諦めしていたカメラをお迎えしました。古いカメラということもあり劣化も激しく、ほぼ同じ機種が並んでいますがお値段にも差が。その中で素人目にではありますがいちばん綺麗そうなものを選びました。相場に詳しくないため、使えないかもしれないものに対して6000円はちょっとした賭けでした(笑)。

古いカメラというとついて回るのが現在生産していない「電池」。電池がいらないOLYMPUS EE-3とかだとあまり悩まずに済むんですが、調べると自作できるんだそうで。しかしまぁ、永遠の初心者な私ができることやら。電池のアダプタはお値段が張りますからね。その前に露出計がお亡くなりになってるかもしれないのに買えません(笑)。

P7160007拭く前からシルバーがキラキラしていてとっても綺麗なカメラです。まずは全体的に拭き拭き。専用のものは持ってませんので使い古しのガーゼハンカチを少し湿らせて綺麗に拭き取りました。もう少し知識があればレンズを分解して後玉も拭きたいのはやまやまですが、元に戻せないといけないので素人はやめておきます(笑)。

昭和43年生まれのカメラ

シルバーのキラキラ感で購入を決めてしまいましたので、まずは製品についてある程度調べておこうと思いいろいろ検索。そうしたら出てくる出てくるElectro35(笑)!どんだけ種類があるんだ!調べれば調べるほどいろんなElectro35が。しかし露出計のランプのあたりやちょっとした形状がビミョーに違います。
当時、「ろうそく1本の灯りで撮影できる」という有名なキャッチコピーにたくさん機種が製造され人気を博したんでしょうねぇ。感慨深い。おかげで、完全に種類を網羅している資料を見つけることができませんでした(笑)。
ASA(ISO)が500まで、ロゴのYASHICAの頭にGマーク。ということは1968年製造のElectro35ゴールドメカニカ(Electro35G)の前期モデルと思われます。内部の電子端子に金メッキが施されたところから名前がきてるんでしょう。

モルト張り替え

じゃんじゃん拭いて綺麗になるのは嬉しいのですが、やはり内側のスポンジはポロポロです。いっそ綺麗に。どうしても剥がれないところは精密ドライバーのマイナスをヘラのように使って注意を払いつつ削ってみたり。
P7180008お洋服屋さんの店員さんな私はハンガーについてくるスポンジが持って帰りホーダイでございます(笑)。一般的に黒いスポンジはなかなか手に入らないかもですね。本来なら専用の部品があるかと思いますが、所詮ジャンク品。代用で楽しませております。スポンジの密度が気になるところですが、以前OLYMPUS EE-3をメンテしてみたときにもハンガースポンジを使っていけたので大丈夫かと思われます。(→過去記事参照

P7180009上下に這わせる部分は細ーくカットします。左右の部分のもカットしておきます。

P7180010精密ドライバーでキュキュッと押し込ます。押し込んでしまえば出てくることもありません。

P7180011裏蓋の蝶番付近のは両面テープで貼っています。ただでもらってきてるスポンジなので気兼ねなく取り替えられます(笑)。

電池の蓋を開けてみよう

まぁ、固いのなんのって(笑)。10円玉でやってみてたんですけどね。もう10円玉が曲がるかと思いましたよ。あまりに開かないもんだから電池は諦めようとしていた時、どうにか蓋が緩んでくれたのでした。

使用されている電池はHM-4Nナショナル製の水銀電池です。もちろん生産終了しているものです。代替えになる電池もなく、現行の電池を入れて形を合わせるアダプタが流通しています。ただ、このアダプタがいいお値段します(笑)。電池が自作できると聞き、早速製作しました。保証もありませんし、あくまで自己責任ということで参考にしてください

電池アダプタを自作

P7180013ダイソーさんでLR44 2個入りを2パック、ビニールテープを購入。お弁当用のアルミカップは持っていたものを使いました。
LR44を直列で4つ並べ、パッケージの台紙(短い辺を縦に使うとちょうどいい)をくるくる2枚巻いてビニールテープを1周。お尻の足りない部分にアルミカップを詰め込みます。なんだかスカスカで使っているうちに空間ができたら嫌だな、と思ったので結局4枚詰め込んで高さを出しました。

P7180014プラス側。中の電池を支えるように工夫したらポロポロLR44が出てこずに良かったかも。たぶん電池は入れたら入れっぱなしになるから蓋閉めちゃえばいいのかな。

P7180015マイナス側。元の電池がちょっと錆びてますね。液漏れはたぶんしてないと思いますが、どうでしょうか。状態はいい方だったかもと思います。ラッキー⭐︎

P7180016本体にセット。中のバネで少し出てますが、高さも合っていていいと思います。ビニールテープは1周にしておかないとここでキュウキュウになって入りません。

動作チェック

P7180017きゃー!(←) 黄色いランプ付いてます!露出計は壊れてなかった!テキトーに絞りをずらせて合わせておいて半押しで確認。いやぁ、嬉しい嬉しい。ドキドキするもんですね(笑)。

P7180018バッテリーチェックのランプもちゃんと付きます。この時代のカメラですからこのランプも豆球なんですね。LEDじゃないー。

ヴィンテージ風ストラップ装着

カメラストラップ装着憧れでもあった本革のストラップ。古いカメラに絶対合う!と思って注文してみました。なんて可愛いんでしょうっ!

本体が重いのでストラップは必需品ですね。革も柔らかくすぐ馴染みそうなしなやかさがあります。どんどん使ってはやくいい色になってほしいものです。ストラップに輪っかまでついてくるので、三角環が付いていたら外さないといけません。逆に私は三角環が付いてない状態で入手したので別途買わずに済みました。

さいごに

軍艦部を外して見てみたかったです。検索して調べたらハンダ部分などかなり脆くなっているものもあるそうで、まだまだ技術が伴わない私はこの程度で断念。いつか仕組みがわかるくらいになりたいですね。ファインダーも一番外側は外して拭くことができましたが、内側が拭けなかったのが心残り。いちおうこれで撮影できると思われる状態にまではなったのでフィルム入れてます。今のところ16枚ほど撮れてます。

お迎えできたカメラの販売時の経緯や歴史を調べていくのも楽しいですね。そしてそれを知るためにたくさん検索してブログを訪問し勉強させていただきました。あまりにあちこち見たので今となってはどのサイトを参考にさせていただいたか覚えておりませんでリンクもままならずすみません。しっかり写真つきで丁寧に説明いただいた先輩がたに感謝いたします。

そしてカメラばっかり増えて、なかなか写真撮れてないのはいいっこナシで(笑)。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。凪子(@nagiko_smile)でした。


↑Amazonさんにもあった〜!写真ではなかなかのキレイさではないでしょうか。


↑カラバリもあります。やっぱり茶色いほうがアンティークっぽいですよね。